2009/3/28からTOHOシネマズ シャンテなどで公開予定です。
「フロスト×ニクソン」
http://www.frost-nixon.jp/
ストーリーは、イギリスのトークショー司会者フロストが
アメリカ進出を目論み、ウォーターゲート事件で失職した
ニクソンにインタビューを申し込む、というもの。
1977年に4500万人が見た伝説のインタビューの舞台裏を
再現した映画です。
建国200年の歴史において初めて失職する際にも謝らず、
恩赦を受けたニクソンからいかに謝罪の言葉を引き出すか。
心理戦も見ものですが、事前準備の大切さを教えられました。
そもそもこのフロスト、動機がやや不純だし、ニクソンの
代理人からの電話に飛びついたり、果てはインタビュー前日
に試写会へ行く始末。単独インタビューへの巨額なフィーを
自腹で払うなど意気込みを見せるものの、どうしても
「ま、なんとかなるだろう」という楽観さが見えてしまう。
ブレーンの考えたストーリーを無視していきなり事件について
問うフロスト。あっさり論点をすり替え成果を述べるニクソン。
フロストを演じるマイケル=シーンの表情が見ものです。
幸いなことに、インタビューは4回行なうことになっていたものの、
3回まではニクソンの完勝。「ギャラは用意できたか?」「彼女と
楽しんでるか?」などインタビュー前の心理戦でも磐石。
あまりの完全無欠な勝ちっぷりでニクソンに隙ができます。
酔った勢いで、フロストに電話をしてしまうほど。
ここに至り、ようやくフロストは、初めて真剣に考えるように。
そう、インタビューの現場は戦場で、勝者はただ一人なのです。
この真剣なまなざしをした時から、インタビューの終わりまでは
息をするのも忘れるほど引き込まれました。
ラストシーンも印象的で、脚本も良いですね。
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英題: FROST/NIXON
製作年: 2008年
製作国: アメリカ
日本公開: 2009年3月28日
(TOHOシネマズ シャンテ ほか)
上映時間: 2時間2分
配給: 東宝東和
カラー
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スタッフ
監督・製作: ロン=ハワード
脚本・原作・製作総指揮: ピーター=モーガン
製作: ブライアン=グレイザー / ティム=ビーヴァン / エリック=フェルナー
撮影: サルヴァトーレ=トチノ
編集: マイク=ヒル
音楽: ハンス=ジマー
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キャスト
マイケル=シーン
フランク=ランジェラ
ケヴィン=ベーコン
レベッカ=ホール
トビー=ジョーンズ
マシュー=マクファディン
オリヴァー=プラット
サム=ロックウェル
他
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